2019年:GCWが新木場1stリングで初の日本大会を開催
2019年1月12日、イリノイ州サミットで開催された『GCW 400 Degreez』で、ニック・ゲージはエリック・ライアンを破り、GCW世界王座を防衛した。その後も2月、3月とKTBやSHLAKとの防衛戦を続け、王者としての地位を維持した。
4月4日には、レッスルマニアウィークにあわせて『Josh Barnett’s Bloodsport』が開催され、日本から鈴木みのると鈴木秀樹が参戦。鈴木みのるはジョシュ・バーネットとの一戦で時間切れ引き分け、鈴木秀樹はティモシー・サッチャーに勝利を収めた。

翌4月5日の『Spring Break 3 Part 1』では、大谷晋二郎がGCW世界王座に挑戦(この試合のレフェリーは日本の吉野恵悟レフェリーが務めていた)。ニック・ゲージとのタイトルマッチはゲージがスクールボーイで丸め込み勝利に終わった。同大会では竹田誠志、TAKAみちのくも参戦し、それぞれ、ジミー・ロイド、オレンジ・キャシディに勝利している。またこの大会ではインビジブルマン vs インビジブルスタンによる透明人間による対決も行われた。

6月1日、アトランティックシティで開催された『Tournament of Survival 4』は、日本から木高イサミ、佐久田俊行、ザ・グレート・サスケが参戦し、国際色豊かな大会となった。木高イサミは1回戦を突破し、準決勝に進出。決勝は当初アレックス・コロン対ジー・レイバーの対戦が予定されていたが、ジー・レイバーが序盤のアクシデントで場外に転落し、試合続行が不可能となった。SHLAKがリングインしてアレックス・コロンと対峙。その後、ジミー・ロイドも参戦し、試合は三つ巴の様相を呈した。最終的に、アレックス・コロンがジミー・ロイドを下し、『Tournament of Survival 4』を制した。予想外の展開と激しい攻防が、観客を魅了した大会となった。

8月22日・23日にはGCW初の日本ツアーが新木場1stリングで開催された。22日の『Worst Behavior』ではアレックス・コロンが竹田誠志に勝利、23日の『The New Face Of War』では葛西純がジー・レイバーに勝利した。ツアーには佐々木貴、宮本裕向、佐久田俊行、グレート・サスケなど日本人選手も大挙出場した。GCW初の日本興行は、その話題性とカードの魅力から、両日ともチケットは完売。日本のプロレスファンの間でもGCWの知名度と注目度の高さを改めて証明するツアーとなった。

9月21日には『Nick Gage Invitational 4』が開催され、ニック・ゲージ、マシュー・ジャスティス、コーディー・ライス、宮本裕向、ジミー・ロイド、オリン・ヴェイト、マンス・ワーナー、シュラック、マット・トレモント、アレックス・コロン、エリック・ライアン、マーカス・クレインの12人がエントリーした。試合は日本から参戦した宮本裕向が準決勝に進出。決勝にはニック・ゲージ、宮本裕向、マンス・ワーナー、アレックス・コロンが勝ち進み4WAYデスマッチとして行われた。このトーナメント全試合でGCW世界王座戦として戦っていたニック・ゲージが勝利し王座防衛とともに優勝をはたした。
11月には、佐久田俊行が『GCW Slime Language』でオリン・ヴェイトにデスマッチで勝利。再びアメリカでの存在感を示した。
12月8日、ナッシュビルで開催された『Long. Live. GCW.』で、AJグレイがニック・ゲージを破りGCW世界王座を奪取。直後にリッキー・シェイン・ペイジ(RSP)がグレイに挑戦し、1分で勝利。1日2度の王座移動が起こり、ゲージの長期政権はここで終焉を迎えた。