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【GCW】GCWを放送するTrillerTVは「まだ価値がある」──GCWオーナー ローダーデール氏が語る現在と将来性

インディペンデント・プロレス団体として急成長を遂げてきたGCW(Game Changer Wrestling)は、自主興行を中心とした活動を展開しつつ、その大会の視聴環境を整えるために配信パートナー「TrillerTV(旧FITE TV)」と提携してきた。



TrillerTVは、GCW大会のライブストリーミングおよびアーカイブ配信を提供する公式パートナーであり、ファンにとっては大会を観るための主要な手段となっている。

しかし近年、Trillerの親会社Triller Groupの経営不振が報じられ、業界内外で不安の声が広がっている。そうした中、GCWの代表ブレット・ローダーデール氏が2025年7月、ポッドキャスト『The Business Of The Business』に出演し、Trillerとの関係について率直に語った。



「TrillerTVは今も信頼できる配信パートナー」

ローダーデール氏はインタビューの中で、「我々とTrillerの関係は、日々の運営という観点では今もスムーズだ」と説明。具体的には、TrillerTVを通じたGCW大会の配信が安定して行われており、ファンが大会を視聴するうえで問題は生じていないと述べている。

「現場レベルでは同じチームと引き続き協働しており、ファンが受け取るサービスの質も保たれている。Trillerは状況を考えれば今も良いパートナーだ」



過去に支払い遅延はあったが、事業構造に起因

一方で、Trillerからの支払いについては明言を避けつつも、過去に一部遅延があったことを認めた。その理由として、Trillerグループが複数の事業部門を持ち、リソースの共有によって運営が複雑化していることを挙げた。

「TrillerにはTrillerTV(旧FITE TV)という配信部門があり、我々のような団体と関わっているのはその側。ところが、売上や資金の流れはグループ全体で吸収されているため、遅延が発生しやすい構造になっている」

このように、経営の透明性が低いことや、各部門間の連携が不十分であることが、支払いの遅れにつながっていると見られている。



TrillerTVの今後は?──「この部門は生き残る」

Triller Groupは、財務報告の遅延や株価の低迷(2025年7月時点で$0.76)といった問題に直面しており、将来的な再編や清算も視野に入れた動きが懸念されている。

しかしローダーデール氏は、少なくともTrillerTV部門については事業継続への信頼があると語る。

「TrillerTVやBare Knuckle(ベアナックル格闘技)は、グループ内でも価値のある資産。たとえ親会社が立ち行かなくなったとしても、この部分は必ず残るはず。現場の声を聞く限りでは楽観的な見方が多い」

最後に彼は、現在の状況に不満を抱えているコンテンツプロデューサーたちに対し、「今は粘り強く取り組んでほしい。事業が安定する兆しは見えてきている」と呼びかけた。



TrillerとGCWの関係は、外部から見ると不安定さもあるが、現場レベルでは依然として機能している配信パートナーシップである。GCWにとってTrillerTVは、ファンと大会をつなぐ生命線とも言える存在だ。今後、Trillerグループの経営がどう転ぶかによって、この関係の行方も左右されることになるだろう。

(FIGHTFUL)

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