GCW(Game Changer Wrestling)は現地時間2025年10月11日(土)・12日(日)の2日間、ニュージャージー州アトランティックシティのショーボート・ホテルにて、恒例大会「Fight Club 2025(ファイトクラブ2025)」を開催すると発表しました。

今回の大会では、10月11日(土)の大会名が「GCW vs JCW presents The Art of War Games」として正式発表され、GCWと対戦相手団体JCW(Juggalo Championship Wrestling)による団体対抗戦の最終決戦としての意味合いが濃厚となっています。
GCW vs JCWの全面戦争
抗争の発端:2025年7月「JCW Lunacy」への電撃侵攻
この抗争は2025年7月、GCWレスラーたちがJCWの看板番組「JCW Lunacy」に突如として乱入したことから始まりました。
Insane Clown Posse(ICP)が1999年に設立したJCWは、25年以上の歴史を持つ老舗インディー団体として、独自のジャガロ(Juggalo)文化とデスマッチスタイルで熱狂的なファンベースを築いてきました。
GCWの侵攻は単なる乱入にとどまらず、JCWの聖域であるジャガロ文化そのものへの挑戦として受け取られ、両団体の関係は一気に悪化。SNSでの煽り合いから実際の乱闘まで、様々な形で抗争がエスカレートしていきました。
8月14日・15日「2-Day War」:オハイオ州での激戦

抗争は2025年8月14日・15日、オハイオ州Thornvilleの「The Gathering of The Juggalos」(ジャガロの聖地とも言える年次大集会)で「2-Day War」として開催されました。
2日間の激戦の結果、JCWが勝利を収める形となりました。特に最終戦で2 Tuff TonyがGCWの重鎮Matt TremontからJCWヘビー級王座を奪取したことは、GCWにとって大きな屈辱となりました。
しかし、GCWもYDNPがJCWタッグ王座を奪取するなど、完全敗北ではない結果を残しています。
「ART OF WAR GAMES(アート オブ ウォーゲームス)」とは?

「Art of War Games(アート オブ ウォーゲームス)」は、GCWで恒例となっているチーム対抗型のスペシャルルール戦で、2つのリングを連結して囲う巨大なスチールケージの中で複数人が入り乱れて闘うデスマッチ形式です。
WWEの「WarGames」をベースとしたGCW独自のルールで行われ、通常は複数のチームが参加する大規模な団体戦として開催されます。
過去のFight Club Weekendでは、この試合が大会のクライマックスを飾る最重要マッチとして位置づけられており、GCWの年間興行の中でも最も注目度の高い試合の一つとなっています。
2023年には日本からフリーダムスが参戦し、チームGCW(ニック・ゲージ & 山下りな & ジョン・ウェイン・マードック & シクロペ & ミエド・エクストレモ)対チームFREEDOMS(葛西純 & 竹田誠志 & ビオレント・ジャック & 佐々木貴 & 杉浦透)というカードも実現しています。
今回は「GCW vs JCW」という明確な団体対抗戦の構図となっており、8月の「2-Day War」での決着がつかなかった両団体の因縁に完全な終止符を打つ場として設定されています。
Fight Club Weekendについて
Fight Club WeekendはGCWが毎年10月にアトランティックシティのショーボート・ホテルで開催している看板興行で、2日間にわたって複数の大会が行われる一大イベントです。
過去の大会では、GCW所属選手だけでなく、他団体からのゲストレスラーも参戦しており、インディープロレス界屈指の注目イベントとして定着しています。
昨年は『 デスマッチ・ロイヤリティvs.TEAM GCW』のArt of War Gamesが行われ、Xとしてブリー・レイが登場。またアリー・キャッチがエフィーを裏切るなど衝撃の展開がありました。
2025年大会の詳細な対戦カードは現在未発表ですが、GCW,JCWともにどのようなメンバーが選出されるのでしょうか。
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