GCWがチャリティ大会「SUPERHERO SLAM(スーパーヒーロー・スラム)」を正式発表した。大会は2026年2月1日にニューヨークのThe Melrose Ballroom(メルローズ・ボールルーム)で開催される。
JCW(Jersey Championship Wrestling/ジャージー・チャンピオンシップ・レスリング)、インディー系カルチャーメディアのOrange Crush(オレンジ・クラッシュ)、そして支援団体Little Oaks Center for Neurodevelopment(リトル・オークス・センター・フォー・ニューロデベロップメント)が共同で主催する。GCWは今回のイベントを「神経多様性を持つ人々のために開催される特別興行」と説明している。神経多様性とは、自閉症やADHD、学習障害などを含む脳機能の多様性を指す概念で、今回は神経多様性のある子どもや家族を支援するチャリティ大会として位置づけられている。

プロレス×アート×カルチャーの融合
プロレス、アート、カルチャーが交わる特別な企画となっており、GCWとOrange Crushはこれを”初のSUPERHERO SLAM”として発信している。Orange Crushは写真・アートを中心にインディーレスリングを記録してきたメディアで、アーティストやクリエイターとの協働も多く、今回のイベント全体の世界観づくりにも深く関わっている。
豪華ゲスト陣が参加
参加予定ゲストには、映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』や『リチャード・ジュエル』などで知られ、ゴールデン・グローブ賞とエミー賞を受賞した俳優ポール・ウォルター・ハウザーが参加する。ハウザーは2023年11月にプロレスデビューし、2024年にはMLW(Major League Wrestling)参戦も発表するなど、本格的にリングでの活動を広げている。
そのほか、マット・カルドナ、エフィー、ジョーイ・ジャネラらGCWを象徴する選手たちが参加を予定しており、チャリティ興行としては異例の顔ぶれとなっている。
収益は全額寄付へ
寄付先であるリトル・オークス・センターは、神経多様性のある子どもと家族が療育・支援・情報をワンストップで受けられる、ニューヨーク市初の包括的リソースセンターの設立を進めている団体だ。GCWは大会収益を同センターに寄付すると明言しており、興行としての目的が明確に示されている。
また、今回の大会はGCWと地域コミュニティをつなぐ取り組みとしても注目される。インディーレスリングらしい自由な表現と、支援イベントとしての優しさを共存させた企画は、これまでのGCWとは異なる層にも届く可能性がある。
対戦カードや出演者の追加情報は今後発表される予定で、続報はGCWおよびOrange Crushの公式SNSを通じて告知される見通しだ。
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