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Krule“刺傷騒動”の真相は?証言対立の中、欠場とBerwyn Eagles Clubはプロレス開催終了へ

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クルールを巡る“刺傷騒動”が、インディー・プロレス界全体に波紋を広げています。



発端となったのは、3月28日にイリノイ州Berwyn Eagles Clubで行われたルースレス・プロレスリングの大会後に発生したファンとのトラブルだ。

当初は「クルールがファンに刺された」との情報が拡散したが、その後、現場証言や報道の中で「ナイフは確認されていない」「刺傷そのものに疑義がある」とする見方も浮上。真相が定まらないまま、GCWの興行や歴史ある会場の運営にも影響が及んでいる。

3月28日のRPW大会後に騒動発生 当初は“刺傷”として拡散

騒動が起きたのは、3月28日にBerwyn Eagles Clubで開催されたルースレス・プロレスリング「OMEGA」大会後だった。初期報道では、ファンが試合後のクルールに接触し、その際にクルールが刺されたとする証言が広まった。ルー・ニクソンは、問題のファンが開場直後からクルールに絡み、試合後に物販テーブル前で再び挑発した末にタックルへ及び、その際にクルールが刺された可能性があると説明している。

同様に、ミッキー・ナックルズも、ファンがクルールをテーブル越しに倒したうえで腹部を刺したと証言した。これらの証言は、当時の報道やSNS投稿を通じて急速に拡散され、クルールが深刻な被害を受けたかのような印象を広く与えることになった。



現場証言に食い違い 「ナイフは見ていない」とする声も

一方で、当初の“刺傷説”には早い段階から異論も出ていた。Cultaholicは、同大会に居合わせた匿名の情報提供者の話として、「ナイフも刺傷も見ていない」「レスラーたちが仲間を助けた後、事態を正当化するために“刺された”という説明が作られたのではないか」とする見解を伝えている。 

さらに、現場にいたグレゴリー・アイアンも、物販付近で騒動を目撃した立場から「ナイフを見ていない」「その場で刺傷の話は聞かなかった」と証言。クルールが押される、あるいはタックルされる場面は認めつつも、そこから“刺傷事件”として話が広がっていった流れには疑問を示した。 



警察は捜査継続中 クルール本人は「fine」とのみ投稿

この件について、バーウィン・ポリス・デパートメントはPOST Wrestlingの問い合わせに対し、「当該件は現在も捜査中であり、記録の収集と精査が必要」と回答している。現時点で公になっている情報だけでは、実際に刺傷があったのかどうかを公式に断定できる状況にはない。 

クルール本人は騒動翌日、自身のXで「Krule is fine」と投稿し、無事を報告した。ただし、騒動の具体的内容や“刺傷”の真偽については説明していない。 

GCW興行にも余波 Berwyn Eagles Clubはプロレス開催終了へ

事態はやがて、会場運営そのものにも深刻な影響を及ぼした。4月9日、GCWはBerwyn Eagles Clubで予定していた6月20日大会の中止を発表。

これに続き、GCWオーナーのブレッド・ローダーデイルは、この決定が「fake stabbing(偽の刺傷)」騒動に起因し、自治体や弁護士、警察を巻き込む問題に発展したと説明した。 



Fightfulによると、Berwyn Eagles Clubは最終的にプロレス開催ライセンスを失い、4月24日のAAW大会を最後に、同会場でのプロレス開催を終了する見通しとなった。20年以上にわたりシカゴのインディー・シーンを支えてきた会場だけに、その影響は小さくない。 

会場の収入源にも打撃 支援募るGoFundMeも立ち上がる

Berwyn Eagles Clubへの打撃は興行面にとどまらない。Fightfulが報じたGoFundMeでは、同会場にとってプロレス興行が主要な収入源だったと説明されており、ライセンス喪失とイベント中止は運営の継続性そのものを脅かす事態だとされている。現在は施設維持と今後の事業継続を支えるための支援が呼びかけられている

クルールはMDK Fight Clubを欠場 公式な理由は示されず

この騒動の余波はクルール本人のブッキングにも及んだ。Fightfulによれば、クルールは4月16日のMDK Fight ClubでSLADEとノーロープ有刺鉄線マッチを行う予定だったが、カードから外れ、代役としてドクター・リダクデッドの出場が発表された。交代理由について公式な説明はなく、Fightfulも「理由は示されていない」と伝えている。 



現時点での論点は“刺傷の有無”と“その後の説明責任”

現時点で確認できるのは、3月28日のRPW大会後にクルールとファンの間で物理的衝突が発生し、その後レスラーたちによる制圧行為が起きたこと、そしてその一件がBerwyn Eagles Clubのプロレス撤退、GCW興行への影響、クルールの欠場へと連鎖したことである。 



その一方で、核心となる「実際に刺傷があったのか」という点については、初期証言と後続証言が大きく食い違っており、捜査機関による正式な整理を待つ必要がある。

現段階では、“刺傷事件”と断定するよりも、“刺傷騒動”あるいは“真相未確定のクルール騒動”として扱うのが妥当といえそうだ。 

【4/14追記】バーウィン・ポリス・デパートメントが捜査を終了 「刺傷は発生していない」と確認

この騒動を巡っては、その後の警察捜査によって重要な事実が新たに明らかになった。ポスト・レスリングが情報公開請求で入手した捜査資料によると、バーウィン・ポリス・デパートメントはルースレス・プロレスリングの3月28日大会後に発生した一件について捜査を行った結果、「刺傷は発生していない」と結論づけ、事件を終結させた。

報道によれば、捜査はカルタホリックによる初期報道を受けて刑事捜査部門のディテクティブ・ウィリアム・マスッチが担当。警察は大会運営側関係者やクルール本人から聞き取りを行ったほか、映像も確認した。その過程で、問題のファンが当日早い段階からトラブルを起こしていたこと、試合後にクルールへ接触して乱闘に発展したことは確認された一方、ナイフの存在や刺傷を裏付ける事実は確認されなかったという。公開された記録では、運営側関係者も「クルールは刺されていない」と説明している。



また、警察が接触したクルール本人も、空港へ向かう途中の聞き取りで「問題を起こしていた男に複数回殴られ、タックルされた」と説明した一方、刺傷被害については訴えていない。バーウィン・ポリス・デパートメントは最終的に、「刺傷はなかった」「レスラー側が刑事告訴を望んでいない」として、この件をクローズした。これにより、当初SNSや一部報道を通じて拡散した”刺傷事件”という認識は、公的には否定された形となった。

一方で、ポスト・レスリングは、映像上では武器の存在が確認できず、後から出た別映像ではクルールが先にパンチを出していたように見える場面もあったと報じている。もっとも、ファンとの衝突そのものがなかったわけではなく、実際に会場内で深刻な乱闘が起きたことに変わりはない。今回の警察判断は、少なくともこの件を「刺傷事件」と表現することは適切ではないことを示したといえる。



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