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【GCW】ドクター・レダクテッドが語る“狂気とユーモア”の素顔──リングで別人格になる理由とは?

2月25日に配信されたPodcast番組『Game Changer Weekly』にて、ドクター・レダクテッドが登場。自身のキャリア、影響を受けたレスラー、試合への取り組み方、ファンとの関係、さらにはリング上での“もうひとつの顔”について赤裸々に語りました。

ドクター・リデクティッド
ドクター・レダクテッド



ICWやGCWをはじめ、200試合以上に出場してきた実力派が見せるのは、狂気と冷静さを併せ持つ独自の二面性。その本質に、軽妙なユーモアを交えて迫ります。

キャリアと実績:200試合超え、異色の経歴

200試合超えの現場主義、異色の経歴 ドクター・レダクテッドは現在36歳。10年以上にわたり、ICWノー・ホールズ・バード、ルースレス・プロ・レスリング、ブリッツクプロ、そしてGCWといったハードコア団体を中心に活動。2024年だけで50試合に出場するなど、精力的なスケジュールをこなしています。

インセイン8チャンピオンシップでは556日間、レッスルレイブでは182日間にわたって王座を保持。地方大会から大手インディー団体まで精通する彼の存在感は、いまやアメリカン・デスマッチ界の重要なピースとなっています。



影響を受けたレスラー

影響を受けたレスラーについて問われると、ドクター・レダクテッドは真っ先にECWを挙げました。「タバコをくわえてビールをかけまくり、シンガポールケーンでみんなを殴る男を見ることだった」と語り、サンドマンのカオティックな姿に衝撃を受けたことを明かします。

またミック・フォーリーについても、「過激な試合に惹かれた」と語り、試合中にファンとの距離が極端に近くなるデスマッチスタイルにシンパシーを抱いたといいます。

その他にも、サブゥーの身体を張ったファイトスタイル、ナイジェル・マッギネスのクリーンな攻防、そしてTAJIRIの“毒霧”といった、技術と演出の融合に惹かれたと述べています。


試合への姿勢:笑いと緻密さの両立

ドクター・レダクテッドの試合には、常にコメディ要素が含まれています。「シリアス一辺倒にならないよう、観客がクスッと笑える瞬間を大切にしている」と話しつつ、試合前には綿密な計画を立て、どんな状況にも対応できる準備を怠りません。

「ファンを失望させたくないから、常に全力で挑んでいる」と語る姿からは、試合に真摯に向き合うプロとしての信念がにじみ出ています。



ファンとの関係:SNSも現場も“巻き込み型”

「ファンからのメッセージにはできる限り返信している」と語るレダクテッド。試合中も観客を巻き込む動きや言動が多く、一体感を生み出す試合運びが特徴です。

「ファンの反応が自分をさらに過激にさせる」と話しており、観客との関係性を非常に重視しています。さらに「GCWのファンはプロテインを摂って、グッズを買って……でもビールはかけないでね(笑)」と、ミック・フォーリーを彷彿とさせる冗談を交えつつ語りかけました。

狂気とユーモア:二面性を持つキャラクター

試合中に見せるキャラクターは、「クレイジーで予測不能」。ただし、その裏には冷静に計算された構成力と演出があります。

「普段はごく普通の人間だけど、リングに上がると狂気に満ちた人格が現れる」と語り、明確な“スイッチ”の存在を示唆。これは彼の内面に潜む二面性であり、ファンを惹きつける最大の魅力でもあります。

ちなみに、好きなディズニーキャラクターは「ドナルドダック」。好きな映画には『ロジャーラビット』と『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を挙げるなど、ポップカルチャーへの親しみやすい一面も垣間見せています。

ハプニングと危機:「警察が来たこともある」

デスマッチには想定外の出来事がつきもの。レダクテッドは「試合中に警察が出動したこともある」と語り、過激な展開が思わぬ事態を招いた経験を明かします。

ある試合では、試合の激しさと場外の混乱から本当に警察が介入し、試合続行が危ぶまれたといいます。また別のケースでは、興奮した観客がリングに飛び込んできて彼に襲いかかり、周囲のレスラーが慌てて制止したという事件も。

「本気で自分を攻撃しようとしていた。あれは演技ではなかった」と語るように、そのスリルは時に命の危険と隣り合わせです。

大日本プロレスに初来日

日本での初試合は、なんと「温泉施設の駐車場」。2024年7月10日、大日本プロレスの北海道・旭川大会で、タトゥーが理由で施設内に入場できず、急きょ屋外リングでの試合となりました。

「日本での最初の試合は、スパのような場所の駐車場で行われ、タトゥーがあったため中に入れなかった」と本人も語っています。

その一方で、来日時には「ゴジラの着ぐるみのような格好をしたハム太郎のグッズ」を購入するなど、チャーミングな一面ものぞかせています。リング上では狂気をまといながらも、その素顔は人懐っこい“ミスターRedacted”そのもの。

過激な世界で光る、その知性と人間味。ドクター・レダクテッドの戦いは、これからも観る者の心を揺さぶり続けるに違いありません。



(Game Changer Weekly / BODYSLAM . NET Pro Wrestling)

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