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【GCW】「インディーはまだ終わってない」──ジョーイ・ジャネラが語るGCW、仲間、そして新時代(Game Changer World 10/7放送分)

GCWニュース

10月7日に放送されたPODCAST番組『Game Changer Weekly』にジョーイ・ジャネラが登場し、自身のキャリア、GCWとの関わり、そして現在のプロレス観を率直に語りました。インディーレスリングを牽引してきた中心人物が何を考え、どこへ向かおうとしているのか。その核心に迫る内容をまとめます。



幼少期の原体験から始まった20年超のキャリア

幼い頃、ハルク・ホーガンやストーンコールド・スティーブ・オースチンのカリスマ性に魅了され、自然とプロレスの世界に引き込まれていったジョーイ・ジャネラ。
ECWやNWAニュージャージーでインディーの世界へ飛び込んだが、そのスタートは決して順調ではなかった。

16歳で泥酔状態のまま試合に出場し、初試合では口が裂ける大怪我を負うなど、破天荒で危険なエピソードが続く。それでもリングに立ち続けたのは、プロレスへの純粋な執着心と覚悟だった。
SNSを通じて“Bad Boy”というキャラクターが定着し、テディ・ファインやケビン・マシューズ、ダニー・デマントらメンターの支えを受け、インディーの中心選手へと成長していく。

GCWと「Spring Break」が変えたインディーの景色

GCW(Game Changer Wrestling)との縁はジャネラのキャリアにとって特別な意味を持つ。
団体の黎明期から主力選手として活躍し、GCW世界王座を含む複数タイトルを獲得。
さらに、自身が立ち上げた「Joey Janella’s Spring Break」は、レッスルマニア・ウィークの看板イベントへと成長した。

若手の抜擢、独自のマッチメイク、自由でクリエイティブな雰囲気──これらを融合させたSpring Breakは、インディーレスリングの“新しい可能性”を提示した。
ジャネラが“ゲームチェンジャー”と呼ばれるのは、このイベントが業界全体に与えた影響の大きさゆえだ。



度重なる怪我と復帰──クロウバーの支え

華やかな成功の裏では、大きな怪我との戦いも続いてきた。
2018年には膝を、2023年には上腕二頭筋を断裂し、レスラーとしてのキャリアが揺らぐ局面に直面した。

その中で大きな支えとなったのが、レスラー兼理学療法士として知られるクロウバーの存在だ。
ジャネラは「彼の助けなくして復帰はありえなかった」と語り、クロウバーの専門的サポートが多くのレスラーの命綱になっていると強調した。

仲間への敬意──クレーン、ハヴォック、トモント

インタビューでは、インディーシーンで苦楽を共にした仲間についても多く言及した。

マーカス・クレイン
脳炎からの奇跡的回復を称賛し、彼への深い友情を語った。

 マーカス・クレーンは2021年12月27日に33歳で死去。

ダニー・ハヴォック(Danny Havoc)
個人的な交流は多くなかったが、そのレスリング能力と人格を高く評価した。

 ダニー・ハヴォックは2020年5月31日に34歳で死去。

マット・トモント
現在のGCWで最も勢いのあるレスラーの一人として名前を挙げた。

また、10代レスラーと対戦する機会が増えていることにも触れ、「ニック・ウェインより若い世代が続々と台頭してきている」と、世代交代の波を肌で感じている様子も語った。



デスマッチ観の変化──“痛み”より“完成度”へとシフト

かつては過激なデスマッチに没頭した時期もあったジャネラだが、現在はそのスタンスが大きく変化している。

「より安全で、より完成度の高い試合をしたい」

その言葉どおり、危険度の高さを競うスタイルではなく、総合的な試合の質と表現力に重点を置く姿勢へとシフトしている。キャリア20年を超えたレスラーとしての成熟が見える発言だった。

業界エピソードと人物評──本音があふれた“プロの視点”

インタビューでは、他団体・他選手に関する本音も惜しみなく語られた。

サブゥーの遺品を巡る謎のエピソード

ある女性が家族に返すよう求められても手放さず、テディ・ハートから「手放すな」と助言されたという不可解な話。

“もっと成功していてもおかしくなかったレスラー”

名前は明かさなかったが「彼はマルチミリオンになれたはず」と語る。

ロウ・キーに対する評価

「才能は群を抜いていたが、本人が“ゲームをプレイしなかった”ため大成しなかった」と厳しい評価。

エージェント論

ジェリー・リンを「唯一理解している存在」と称賛し、他エージェントには辛辣なコメント。

AEWのクリエイティブ

RJシティ、ジミー・ジェイコブス、ウィル・ワシントンらがトニー・カーンを支えていると明かす。

リッキー・モートン、ジム・コルネット

2人についてはそれぞれ確固たる役割を持ち、“その立場で生きている”と評価した。

インディーからメジャーまで実体験で知るジャネラだからこそ語れる、濃密な業界分析だった。



素顔のエピソード──ロッドマンへの憧れ、警察沙汰、幼少期の衝撃体験

プロレス以外の話題では、意外な一面も見せた。

  • デニス・ロッドマンに影響を受け鼻ピアスを採用
  • 観客が試合を本物の暴力と誤解して警察を呼んだ事件
  • 子供時代、映画館の駐車場で遺体を発見するという衝撃体験
  • ピザ配達で週2000ドルを稼いだ過去

華やかな舞台裏に、泥臭くリアルな人生が存在していたことが伺えるエピソードだった。

若い頃の自分へ──歩んできた20年と“変わらない中心性”

インタビュー終盤、ジャネラは自身のキャリアを振り返り、若い頃の自分へ伝えたい言葉を語った。

「AEWに出て、Spring Breakを成功させる未来が来る」

20年以上にわたるキャリアと1000試合以上の戦績を振り返りながら、現在もインディー界の中心に立ち続けている自負を見せた。これは過去を振り返る言葉であると同時に、これからも何かを変えていくという“現役としての意思表示”でもある。



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