WWE Vaultが2018年Style Battleで行われたニック・ゲージvsWALTER戦を公式映像として公開しました。

WWEが現地時間9月30日、自社YouTubeチャンネル「WWE Vault」にて「Superstars on the Indies」を公開しました。その中で特に注目を集めたのが、2018年1月14日にWWNがニューヨークで開催した「Style Battle #01.08」で行われたニック・ゲージとWALTER(現グンター)の一戦です。
試合は両者がレフェリーの制止を振り切り、リングを飛び出して場内全体で乱闘を繰り広げる展開となりました。最終的に裁定はノーコンテストとなり、さらにキース・リーが乱入してゲージに強烈な一撃を浴びせるという劇的な幕切れを迎えました。Cagematchの公式データにもこのカードは記録されており、現場の混沌ぶりを物語っています。
ニック・ゲージはGCWの象徴的存在であり、デスマッチスタイルと「MDK」スローガンで熱狂的な支持を得てきました。その一方で過去の逮捕歴や過激なファイトスタイルから、WWEとは最も距離があるレスラーと見られてきました。そのゲージの試合がWWE公式チャンネルで公開されたことは、インディーとメジャーの関係性を考える上で大きな意味を持ちます。
Vaultシリーズは「所属選手のインディー時代を振り返る」ことを狙いとしたコンテンツですが、グンターのキャリアにおいてゲージとの対戦は外せない試合のひとつでした。WWNのStyle Battleはインディーのスターたちが数多く集結した舞台であり、WALTERとゲージの激突は今となっては貴重な映像です。
今回の収録は、WWEがインディー文化を軽視せず積極的に取り込む姿勢を示すものでもあります。近年はGCWやAEWといった団体が存在感を増す中、メジャーとインディーの境界は急速に薄れつつあります。ゲージの試合が公式アーカイブに加えられたことは、その象徴的な出来事といえるでしょう。
今後の「Vault」シリーズでは、さらなるインディー時代の名勝負が公開される可能性があります。GCWやWWNといった団体の歴史がWWE公式の映像アーカイブに組み込まれていけば、ファンにとって新しい発見が続くことになりそうです。
【関連記事】あわせて読みたい

